余暇時間に世界保健機関(WHO)が推奨するレベルの運動を行っている高齢女性は、転倒リスクが低い可能性があると、オーストラリアの研究グループが発表した。
研究グループは、豪州の健康に関する研究に参加し、1回目(2016年)と2回目(19年)の質問票に回答した女性7139人(平均年齢67・7歳)を対象に、余暇時間の運動と転倒リスクとの関係を解析した。
その結果、1回目調査時にWHOの推奨レベル(週150~300分未満)またはそれ以上の運動をしていた女性は、2回目調査前の1年間にけがを伴う転倒、伴わない転倒のリスクがいずれも低かった。
けがを伴わない転倒のリスクについては(1)早歩きの習慣がある(2)余暇時間に軽いテニスなどの中程度の強度の運動をしている(3)エアロビクスや本格的なサイクリング、水泳など中高強度の運動をしている―女性で低かった。
(メディカルトリビューン=時事)