【ソウル時事】10日行われた韓国総選挙(定数300、任期4年)は11日朝までに開票作業がほぼ終わり、KBSテレビによると、保守系与党「国民の力」が105議席程度、革新系最大野党「共に民主党」が170議席以上を獲得するのが確実になった。与党は惨敗、最大野党は過半数を大きく上回る圧勝となった。
改選前議席は、国民の力が114、共に民主党が156。尹錫悦政権は残り任期約3年の間も国会との「ねじれ」状態が続くことになり、大きな打撃だ。今後、さらに厳しい国会運営を強いられ、求心力低下は必至。対日協力の推進力に陰りが出る可能性もある。
比例代表のみに候補者を立てた革新系の「祖国革新党」は10議席程度。革新系勢力を合わせて200議席には届かず、大統領の弾劾訴追が可能になる事態は免れた。