ふるさと

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2024年4月9日
ふるさと

 もう古里を離れてから何年がたったのだろう。時代をずっとさかのぼって、数えなければ分からないほど年月は過ぎた。それでも、幼い頃に見ていた山あいの町の風景は今でも目に浮かぶ。ちょうど坂道を下って町並みが見えると「帰ってきた」と安堵(あんど)感を覚えた。

 幼少の頃は缶詰の工場が操業していたこともあって、アスパラの生産が盛ん。今ではすっかり有名になった穂別メロンはまだ誕生していなかった。遊びは野球が当たり前。でもボールは軟らかいゴム製。ベースは広場の土に書いた即席盤。読売巨人の王貞治選手の一本足打法をまねて左打席を覚えた。山に入って野イチゴやヤマブドウを採るのは夏休みの楽しみの一つだった。

 今ではめっきり古里を訪ねる機会は減ってしまった。親族や知り合いが少なくなっても、やはり気になるし、ふと無性にあの風景を見たくなる時がある。過疎化と向き合いながらまちの活性化を模索し続けることに、手助けできることはないものかと思案もする。新たな博物館計画には今からわくわくしている。

 新年度を迎えて古里を離れた人も多いだろう。これから壁にぶつかることもある。古里を思い出してみる。ほっこりと気分転換になるかもしれない。(昭)

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