苫小牧軍団の落とせない勝負が今夕、始まろうとしている。アイスホッケーアジアリーグのプレーオフでレッドイーグルス北海道(REH)が第3戦に臨む。先に3勝したチームが覇権を握る。ホーム2連戦で韓国・HLアニャン(HL)に連敗を喫したチームだが、まず一矢を報いて敵地3連勝での大逆転を目指す。
プレーオフは3月30日に始まった。第1戦は延長も含めて試合時間正味103分強の激戦の末、3―4で惜敗し、翌31日の第2戦も接戦で進めていきながら終盤の6人攻撃を跳ね返されるなどで2―5と突き放された。REHは後がない。
朝の調整練習を終えた2日、苫小牧からファンに見送られつつ試合地・韓国へ出発した。今季から指揮を執ってきた荻野順二監督は第2戦後に「しっかり気持ちを切り替えることが第一」と述べ、対戦相手の動きを分析した上でプレー修正を示唆。GK成澤優太選手は本紙の取材に「1発目のシュートを止め、リバウンドもうまくコントロールしながら、チームを勢いに乗せていきたい」と語った。
2勝で優位に立つHLのFWパク・ジンギュ主将は「REHは再び戦意を高めて臨んでくると思う。しっかりと準備して戦う」と言い切った。激闘はさらに続くか―。運命の一戦は午後6時開始。(谷)