【台北時事】台湾東部沖で3日に起きた強い地震から一夜明けた4日、被害が最も大きかった東部・花蓮では警察や消防が救助作業を急いでいる。台湾当局によると、4日午前の時点で145人が鉱山や山中に取り残されたり、連絡が取れなくなったりしている。
地震は、東部沿岸を震源に3日午前7時58分(日本時間同8時58分)ごろ発生した。全土で揺れを観測し、震度6強を観測した花蓮では落石や建物の倒壊などで9人が死亡。負傷者は北部の新北市や台北市など各地で計1038人に上った。被害はさらに拡大する可能性がある。
消防当局によれば、花蓮では山間部の道路が土砂崩れなどで寸断。4日は早朝からヘリコプターを飛ばし、鉱山に取り残されていた6人を救出した。鉱山や山中に取り残された人は93人、連絡が取れなくなった人は52人となっている。
現地では余震が断続的に続いており、台湾の中央通信社の集計によると、3日以降で震度5以上の地震が18回発生した。土砂崩れなどで救助活動が難航する恐れもある。