厚真町は、社会福祉法人みつわ福祉会(沖縄県南風原町、大城昌信理事長)と共同保育を実施してきた宮の森こども園(町上厚真、宮下葉子園長)を今年度から民営化し、2日に同会への移管式が行われた。公私連携保育所型認定こども園として0~5歳の園児62人(1日時点)を受け入れる。
定員は80人、職員は1日時点で21人。園児の遊具を職員が手作りし、3~5歳児が一緒の教室で過ごすなどの環境を整えている。同法人が沖縄県で運営する保育園や学童クラブとの職員の行き来を継続し、先進的な保育施設の視察も行う計画。園児たちもオンラインを通じて、互いに交流する。
町は同園の魅力化を図ろうと、2021年度から同会の指導やアドバイスを受け、職員同士の研修や視察を重ねてきた。22年12月に協定を締結。23年度は共同で保育を行い、移管に向けた準備を進めてきた。
移管式で大城理事長に新しい看板を手渡した宮坂尚市朗町長は「厚真町の子どもたちの成長、伸びしろを大きく伸ばしていただきたい」と期待。大城理事長は「宮の森こども園で多くのことを学んだ。これからも豊かな子どもの育ちの保証、保護者支援、子どもや職員たちの交流を深め、ともに成長する関係性をつくりたい」と意気込んだ。
町内のこども園はこれで町立1、民間1となるが、宮坂町長は「今後、町立と民営が並ぶのが良いのか、両方民営化すべきか、町民の反応を見ながら考えたい」と話した。