4月から新生活を始める人も多い中、製品評価技術基盤機構(NITE)は身近な家電などによる事故に注意するよう呼び掛けている。電子レンジや自転車を例に、使用法を誤ると発火や転倒につながる恐れがあるとしている。
料理の温め直しに便利な電子レンジだが、取扱説明書で禁止される食品の加熱は厳禁だ。NITEによると、2018年11月に奈良県で70代女性が、ゆで卵が入った料理を加熱したところ、破裂してレンジが壊れた。庫内に汚れが付着したままで使い続けたり、加熱しすぎたりすると発火する恐れもある。
思わぬ火災につながる危険性は、ガスこんろにも潜んでいる。新潟県では昨年3月、高齢男性がこんろを使った際に、煙が出た。ガスホースがこんろ底面に接していたため、熱で穴が開いてガスが漏れた。揚げ物を調理中にその場から離れた結果、油から炎が上がった例もあった。
自転車で通学する生徒らに向けては、NITEは乗車前に車輪やブレーキの点検を推奨。ハンドルにかばんや傘をぶら下げたまま乗ると、車輪に巻き込んでロックがかかり、転倒する危険がある。NITEは「荷物はかごなどに入れてほしい」としている。