白老町は11月1日に町制施行70周年を迎える。節目を祝う記念事業として、4月以降に70年の歴史を振り返るデジタルアーカイブ事業やまちづくりフォーラムなどを展開し、10月には記念式典を盛大に行う。協賛事業も多数手掛ける方針。大塩英男町長は「描いたまちづくりを実現するため、一歩一歩確実に前に進む一年にしたい」と力を込める。
記念事業の目玉は「しらおいシビックプライドアーカイブ事業」。過去70年のまちの出来事の中から後世に残したい映像や写真、証言などをデジタルアーカイブ化し、「デジタル記念誌」として完成させ、町のホームページで公開する。今後の町制80周年、90周年にも活用できるように、残すべき映像のピックアップなどは歴史に詳しい町内の個人・団体に協力を依頼。映像内容の詳細を確認してデータ化する方針だ。
「まちづくりフォーラム」は安全・安心をテーマに9月に町内の公共施設で開く。防災の専門家を複数招き、他の自治体の取り組み例の紹介や災害弱者支援などを主題とした討論をしてもらい、安心して暮らせるまちづくりにつなげる。
このほか、町のPRや魅力向上に結び付く事業を町民や事業者に提案してもらう「白老魅力向上プロジェクト」を5月以降に、町民の健康を増進させる「軽スポーツ祭」を9月に実施する。
町制70周年の冠が付く協賛行事は、黒獅子旗獲得記念中学校軟式野球大会(5月)、5年ぶりの開催となるしらおい牛肉まつり(6月)、全国温泉サミットin虎杖浜温泉(7月)など目白押し。さらに仙台藩白老元陣屋資料館の開館40周年記念特別展と関連シンポジウム(7~8月)、白老で初開催される道女性団体連絡協議会主催の北海道女性大会・全道大会(9月)がある。恒例のチェプ祭(9月)、文化祭、ファミリーウオーキング大会(10月)も。
大塩英男町長は「24年度の目標は『挑戦と前進』。先人が築いた伝統を大事にしながら、将来に新たな夢を描き、前に進んでいきたい」と話す。