むかわ町の鵡川高校が高校魅力化プロジェクトの一環で行う「地域みらい留学」(高校生対流促進事業)で今年度、同校に在籍した矢代茉鼓さん(17)と本郷夏奈さん(17)が1年間の留学を終えた。2人は地域住民や同校生徒と触れ合い、掛け替えのない時間を過ごした。25日に町を離れたが「むかわ町の人たちは、とても温かく接してくれた。また機会があれば来たい」と感謝している。
地域みらい留学は、希望者が都道府県の枠を越えて地域の学校に入学し、新しい環境で高校生活を送る制度。矢代さんは東京都の私立富士見高校、本郷さんは千葉県立柏中央高校から地域みらい留学365(高2留学)で鵡川高校の生徒となり、授業や部活動などに励んだ。
2人は25日に町役場を表敬訪問し、竹中喜之町長に町での思い出を語った。矢代さんは「未経験で吹奏楽部に入部したけど、みんなに受け入れてもらい、イベントに何度も出演して、応援してもらったことがうれしかった」、本郷さんは「友達や部活の仲間と過ごした日常がすごく大切だった。自分からやりたいことを発言して、仲間が一緒に付き合ってくれることが良かった」と振り返った。
将来について、矢代さんは「今回、知らない世界を知ることができ、今後したいことが見つかった。国内外で人とつながることがしたい」と語り、本郷さんは「お世話になったむかわ町の方と話し、社会福祉系の仕事を目指そうと思った」と意欲を見せた。