むかわ町社会福祉協議会(佐藤俊博会長)が町内で開催する「いきいきふれあいサロン」は、コロナ禍で2020年度の参加者数が激減したが、翌年度から徐々に回復している。感染者数が全国的に増加した時期は休止し、状況が落ち着くと食事提供を控えるなど感染症対策をして再開。昨年5月にはコロナが感染症法上5類に移行したことなどで食事の提供を復活させ、会場がにぎやかになってきた。
同サロンは、鵡川地区では町介護予防センターで月1回、穂別地区では町穂別町民センターで隔月開催されている。対象は65歳以上でデイサービスに通わず、外出の機会が少なくなった町民で、軽い体操や情報交換で交流や社会参加をしてもらうことが目的。参加費は1回100円で、ボランティアの協力者が体操の指導や昼食作りをする。事前予約制。
鵡川地区の19年度の参加者は、コロナ禍で20年3月に開催を休止したものの、670人いた。しかし、20年度は4~9月と11月~21年1月に休止し、実施した月も食事を提供せずに室内運動「ふまねっと」やレクリエーションを実施したところ、参加者数はそれまでの約10分の1となる67人まで落ち込んだ。
21年度も休止した月はあったが、154人に増加。22年度は213人に増え、5月に食事の提供を再開した23年度は290人が参加した。
町社協は「19年度の人数まで戻ってはいないが、皆さん感染に注意しながら積極的に参加している」と受け止める。穂別地区の参加者数にも同様の傾向が見られ、参加者が増えることを期待しつつ、24年度もサロンを実施する。
21日は、町介護予防センターでサロンが開かれ、地域住民23人がラジオ体操と口腔(こうくう)体操に取り組み、昼にカレーライスを食べた。
参加した町松風の平野絢子さん(86)は「サロンは昔から利用している。一人暮らしなので、休止の時は寂しかった」と話し、「サロンに参加し、仲間同士で会話を弾ませることが楽しみ。これからも可能な限り参加したい」と笑顔を見せた。