白老町の白老経済懇話会前代表幹事で北昭興業（町北吉原）の前取締役会長、故佐野昌源さんの没後一周忌法要に合わせ、「旅立ちをしのぶ会」が23日、町中央公民館で開かれた。政財界などから約250人が参列し、思い出を振り返った。

　佐野さんは1979年設立の白老青年会議所で初代理事長を、2014年設立の白老日台親善協会で初代会長を務めるなど地域に貢献。昨年3月、老衰のため84歳で亡くなった。

　しのぶ会では、元NHK交響楽団の齋藤真知亜さん、律子さん夫妻のユニット「ニコイチヴァイオリン」の生演奏に合わせて献花が行われ、黙とうの後、妻の節子さんがあいさつ。「大変な思いも楽しい思いもあった。3人の子を授けてくれた」と感謝した。長男で同社代表取締役社長の佐野尚弘さんの発声で献杯した。

　参列者の歓談後は声楽家中村郁さんのピアノ演奏なども行われた。佐野さんの還暦や傘寿を記念して制作された曲「SHOGEN」4作品とともに本人にちなむ映像が上映された。