ヤングケアラー

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2024年3月25日
ヤングケアラー

 苫小牧市議会の3月定例会で、道内で初めての画期的な条例が成立した。「ヤングケアラー支援条例」だ。まだ、一般的ではないヤングケアラーという言葉だけにその成果は実感として湧かないが、子どもを支える一歩として意義深い。

 ヤングケアラーとは、高齢であったり、慢性的な病気や障害を抱える家族の世話をしている18歳未満の子どもをいう。幼いきょうだいの世話など必ずしも病気ではないケースも多く含まれる。ニュースなどで取り上げられる機会は少なく、社会の問題としての理解は進んでいない。

 ただ、実態はそうのんびりはしていられない。厚生労働省の2022年調査では、小学6年生の場合、15人に1人、6・5%が「世話をしている家族がいる」と答えている。中学2年生は5・7%、高校2年生でも4・1%だ。地域によって差はあるだろうが、道の調査でも中学で3・9%となった。

 条例が制定されたことで、こうした状況がすぐに改善されるわけではない。少なくとも子どもが孤立することのないよう、家族との一体的な支援も必要になる。道内初と注目を浴びても条例制定が目的ではない。いかに条例の趣旨を具体の施策に落とし込んで実行していくのか。まさに大人の責任が問われる。(昭)

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