むかわ町穂別地区の公私連携保育所型認定こども園「さくら認定こども園」の保育士数に関し、町と町内の運営法人の真光寺で意見が分かれている。両者が2021年12月に結んだ協定では、保育士数は園児の定員に応じて配置するとし、国の基準より手厚くした。これを同法人は4月から実際の園児数に基づく保育士数にしたい考え。
同園は22年4月に町営から民営化した。町によると、今年3月の園児数は71人で、定員の弾力化によって6人多く受け入れている。保育士数は町からの派遣を含め14人だが、23年度で町保育士3人の派遣期間が終了するほか、退職予定者が4人いて計7人減となる。協定上、保育士は実人数で最低9人必要だが、確保はできていないという。
同法人は、保育士8人に非常勤保育士など4人を合わせて12人としたい考えで、「(この保育士数は)国の基準を上回っている。協定書のままの運営は難しく、時代に合った見直しをしてほしい」と訴える。
町は「年度途中に園児が増える可能性が高い。協定が国の基準より手厚いのは、園児の保育、安全確保のため」と説明。18日に運営法人側と協議し、「協定書の見直しには合意が必要。調整する必要がある」としている。