小学校教諭をしていた父親の背中を見て育ち、学生時代に数カ月英国に留学して本場の英語に触れたことから「外国人と打ち解ける喜びを伝えたい」と英語教師を目指した。
登別市出身。神奈川大学卒業。教員人生は苫小牧東中学校が皮切りで安平町、白老町、苫小牧市の中学校などに勤務した。
2017年3月に閉校した壮瞥久保内中学校では、校長として同校の最後を見届けた。「地域の方も式典に参加し、涙を流してくれた。地域との連携が強く、学校のあるべき姿だと実感した」と振り返る。
教室では、生徒の良さを最大限に伸ばすようにし、どの子も決して見捨てず、成長を見守り続けた。「問題のあった子が立派な大人になって目の前に現れた時は感動した」と振り返る。
教え子には「情けは人のためならず」と座右の銘を言い続け、「相手に良いことをすると周りが良くなり、その影響が自分にも返ってくる」と伝えてきた。後進には「どの学校にも課題は必ずある。常に自分をアップデートし、解決に向けて果敢に挑戦し続ければ、状況は必ず変わってくる」と激励し、今後の教育現場の発展に期待する。