むかわ町穂別地区で発掘されたハドロサウルス科の大型恐竜「カムイサウルス・ジャポニクス」(通称むかわ竜)の全身復元骨格(レプリカ)が29日まで、北広島市のエスコンフィールド北海道で展示されている。23日には球場内に同町のPRブースが出展し、来場者にまちの魅力をアピールする。
むかわ町は2023年9月にも球場内で5分の1スケールのむかわ竜標本を展示し、町の特産品を販売した。この縁で、球場を運営するファイターズスポーツ&エンターテイメントがAR(拡張現実)を活用し、スマートフォンの画面上で絶滅動物を復元、育成するアプリ体験との連動企画を町に依頼。町が快諾し、レプリカの展示と球場内外でのAR体験が実現した。
むかわ竜の全身骨格は球場1階に展示。来場者は全長約8メートル、高さ約3メートルの大きさに驚くとともに、アプリを入れたスマホをかざすと画面上に恐竜が復元され、感動の声を上げている。同社は「イベントを盛り上げる意味で、ARと全身骨格展示との親和性は非常に高い」としている。AR体験は8月まで実施する。
23日は北海道日本ハムファイターズ対横浜DeNAベイスターズのオープン戦。むかわ地域商社「M Dino」(エムディノ=遠藤研二代表)とむかわ町観光協会(小坂幸司会長)がPRブースを出展し、恐竜グッズや和牛バーガーなどを販売する。
町恐竜ワールド戦略室は「昨年から、エスコンフィールドでカムイサウルスの全身骨格を展示できないか検討してきた。今回は多くの人に見てもらうチャンス。まちのPRにつなげたい」と意気込んでいる。