自宅倒壊も「地元のため」 地区唯一のスーパー、元日から営業―「恩返し」今後も続ける・能登地震

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  • 2024年3月16日
自宅倒壊も「地元のため」
地区唯一のスーパー、元日から営業―「恩返し」今後も続ける・能登地震

 石川県輪島市の町野町地区で唯一のスーパーマーケット「もとやスーパー」は能登半島地震が起きた元日から営業している。自宅が倒壊した2代目店主、本谷一郎さん(75)は「今まで店を続けられたのは地域の皆さんのおかげ。地域のために何とか頑張らないと」と前を向く。

 もとやスーパーは、本谷さんの父親の故・庄治さんが1946年に開業した。食品や日用品のほか、テレビなどの家電製品も取り扱っており、高齢化や過疎化で周辺の商店が次々と閉店する中、70年以上、地元で愛されてきた。

 元日は年に1度の休業日だった。店の建物に大きな被害はなかったものの、店内には割れた酒瓶やガラスの破片が散乱。足の踏み場もない状態になった。だが、直後から、水や電池を求める住民が次々と来店した。支援物資は、すぐには来ない―。停電した店内で対応に当たった息子の一知さん(46)はそう考え、無料で商品を配布した。

 電気は2月上旬まで復旧しなかった。生鮮食品は腐って駄目になり、買い物客は、真っ暗な店内を懐中電灯で照らして商品を探した。

 3月に入っても、仕入れは滞った。「要望にはできるだけ対応したい」と本谷さん。売り切れた商品があれば、車を1時間近く走らせて買いに行くこともあった。「定価で買い、そのままの値段で売っているから利益は出ない。それでも住民の利便性を考えてやっている」と語る。

 被災前の従業員13人は2次避難で地区を離れ、現在は妻理知子さん(73)、3代目を継いだ一知さんと3人で切り盛りする。苦労は絶えないが、店を閉める気はなく、店先に住民同士が交流できる場も設けた。「地元には、車を失った人や運転できない高齢者がたくさんいる。皆さんが買い物を続けられるよう、恩返しのつもりで営業していく」。きっぱりと語った。

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