日中のプラス気温が当たり前のようになり、春を思わせる陽気に包まれる日も多くなった。年度末に向けて企業や官公庁などで、人事異動の内示が行われている。取材先でもあいさつする機会が増えているが、何年か付き合いがあったにもかかわらず、初めて会ったかのような感覚に襲われることもある。新型コロナウイルス禍にマスク姿で出会って、この春に初めて素顔を見た人も多い。
コロナ対策のためのマスク着用が、個人の判断に委ねられるようになってから、13日で丸一年。振り返れば昨年の今時期、マスクを外す人はまだ少数派で、あいさつもほぼマスク姿だった。お互いに表情がよく分からないまま、義理だけは欠かさぬよう、エールを送り合ったのを覚えている。その後のコロナ5類移行もあって、外す人が徐々に増え、今では着けている方が少数派の感すらある。
ただ、異動シーズンはイコール、人の動きが活発になる季節。コロナ感染状況は週1回公表されているが、その数字が当てにならないほど、周りでまん延している。苫小牧保健所管内では2月以降、プール熱や溶レン菌、さらに昨日のインフルエンザと警報の発令が相次ぐ。各感染症の対策はいまだ気が抜けない。各自でその必要性を判断したい。(金)