白老町認知症の人と家族などの会(吉良哲子会長)は11日、町総合保健福祉センターで第4回認知症の人と家族などの集いを開いた。町社会福祉協議会事務局長の庭山了さん(60)が、認知症の人が見ている世界を旅行記形式で表した「認知症世界の歩き方」を紹介しながら、接する時の知恵や心構えなどを語った。
会員や福祉関係者が約20人参加した。
庭山さんは認知症について「認知機能が低下した病気であり、人格を否定されるべきものではない」と強調。誰もがなり得る病気とし、「助け合い、認知症になっても、その人の生活環境が変わらずにあることが大切」と語った。
懇談も複数のグループに分かれて行い、福祉関係者が専門的な見地から参加者の悩みにアドバイスした。