厚真町発達支援センターは14日、障害者のライフステージに応じた支援について幅広く学ぶ「あったかハートの集い」を町総合福祉センターゆくりで開いた。町民12人が、スクールソーシャルワーカー、佐藤珠美さん(55)=札幌市在住=の講演「こどもとスマホの上手な付き合い方」に耳を傾けた。
佐藤さんは、スマートフォンなどでインターネットを利用すると、世界中の人とつながり便利な一方、犯罪の加害者や被害者になる危険性を指摘。「特殊詐欺の加害者になる人は、高収入アルバイトの募集に引っ掛かる。一回はまると抜けられなくなる」と述べた。
子どもが利用する場合、身近な人とのトラブルが起きる、依存症になるなどの可能性がある一方、家族にはしにくい内容の相談ができたり、安心できる居場所になったりする利点があることを紹介。「ネットで救われる命がある。つらい時に24時間相談でき、よりどころとなるサイトへのアクセスが多い」と話す。
子どもがスマホを使う際に家族がするべきこととして、「利用時間や取り上げる時のルールを作り、守らせること。家族の会話を増やすようにし、健康的な生活環境を整えてほしい」と呼び掛けた。