国内初となる民間単独開発のロケット打ち上げに挑んだスペースワン(東京)の豊田正和社長は13日午後、記者会見で謝罪した上で、「失敗という言葉は使わない。一つ一つの試みの中に新しいデータがあり、経験がある。全て新しい挑戦への糧と考えている」と語った。
爆発の原因は調査中としており、豊田社長は「原因追究に全力を尽くす」「(調査結果を)見てみないと何とも言えない」と述べるにとどめた。同席した同社幹部は「5秒の飛行データは取れているので、分析を進め絞り込んでいきたい」と話した。
今後の打ち上げ計画について、豊田社長は「可能な限り計画を進めることが皆さまへの貢献だと思う。計画自体を変えるつもりは全くない」と強気の姿勢を崩さなかった。 その上で、同社幹部は「現時点でオーダーメードでの衛星の軌道投入は世界的に見てもそれほどできているわけではない。まだまだ十分競争できる」と強調した。