町議を計12期務め、「生涯最後の選挙」と今町議選に臨んだ大渕紀夫氏(76)=共産=は、最下位得票で当選した小西秀延氏(58)=無所属=と34票差で議席を失った。自宅で取材に応じた大渕氏は「力不足だと(落選を)真摯(しんし)に受け止める」と言葉少なに語り、44年6カ月にわたる町議人生を支えた町民に感謝を述べた。
町議会の重鎮でバランス感覚に優れ、与党系議員からも一目置かれていた。議員の質向上に力を尽くし、2020年には人口減少に対応する政策研究会で座長を務めた。
1946年生まれ、芦別市出身。65年から白老町内の大昭和製紙に勤め、75年に初当選。79年選挙で落選したが、83年に返り咲き、その後は連続当選した。