札幌農学校(現北海道大学)初代教頭のクラーク博士のひ孫に当たるトム・クラーク・プレスコットさん(84)がむかわ町を訪れ、娘を撮影した記念写真など2枚を町に寄贈した。
贈呈式は15日に行われ、プレスコットさんが竹中喜之町長に直接、写真を手渡した。1907(明治40)年ごろに撮影されたといい、「温かい歓迎に感謝する。アメリカに戻って親戚一同に、この日のことを伝えられることを誇りに思う」とあいさつした。竹中町長は「貴重な写真は大切に保管させていただき、皆さんに見てもらえる場所をつくりたい」と感謝の言葉を述べた。
プレスコットさんは、安平町民有志でつくる「AICAS国際交流会」(安平町国際文化芸術スポーツ交流会)の国際交流事業で、地域文化や歴史、空間設計などを学ぶため来日。むかわ町の穂別博物館なども見学し、北大名誉教授でノーベル化学賞受賞者の鈴木章氏(93)が同町出身で、竹中町長が同会の森田美恵子代表の旧友であることから「むかわ町に寄贈したい」と希望し、実現した。
寄贈された写真は、道の駅「四季の館」内に展示される予定。