東京都目黒区の自宅で両親の自殺を手助けしたとして、自殺ほう助の罪に問われた歌舞伎俳優の市川猿之助(本名・喜熨斗孝彦)被告(47)の初公判が20日、東京地裁(安永健次裁判官)であり、猿之助被告は起訴内容を認めた。
猿之助被告のマネジャーが5月18日午前、自宅で倒れている同被告と両親を発見し119番。両親は死亡が確認された。同被告は退院後に逮捕、起訴され、7月に保釈されていた。
起訴状によると、猿之助被告は5月17日、自宅で多量の向精神薬の錠剤をすりつぶし、コップの水に溶かすなどして両親に服用させ、翌18日にかけ向精神薬中毒で死亡させて自殺を手助けしたとされる。
猿之助被告が主演を務めていた5月の東京・明治座公演は一時中止され、同月19日夜以降は代演となった。同被告が出演し、6月に公開予定だった映画「劇場版『緊急取調室 THE FINAL』」は公開が延期されている。