物価、燃料、光熱費の値上がりで家計が厳しい昨今。21日に苫小牧市民活動センターで開かれる「みんなの消費生活展」(苫小牧市主催)は、消費の在り方を見直してみるいい機会になりそう。
地元の消費者団体、企業、団体が出展し、有益な生活情報を幅広く、楽しく提供してくれる。例えば、防災グッズの紹介、途上国の生産者を支援するフェアトレード品の販売、ごみの分別ゲーム、地元銘菓の重さ当てクイズなどが行われ、スマホのお悩み相談会もある。
毎年1回開かれ、今年は1973年の初回から数えて50回目の節目。記者が取材をしていた頃は時期が厳寒期だったり、日程が3日間だったり、会場が駅前プラザegao(エガオ)(2014年閉店)だったりした。悪徳商法の手口をテーマとした寸劇などを披露するステージや各ブースを巡った人に景品を贈るスタンプラリーが始まったのは、20年ほど前のこと。より多くの人が関心を持って来場するよう、関係者は常に検討を重ね、進化、充実をさせてきた。
使い捨て消費をやめれば守られる自然があるなど、私たちがどのように消費をしていくかで未来は変わる。何を重んじ、何を選ぶのか。生活展で多様な知恵を得て今後に役立ててほしい。(林)