九州大などの国際的な研究グループの解析で、五つの危険因子から心血管疾患発症の50%以上を予防できる可能性が示された。
心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患は、世界の死因の約3分の1を占めており、有効な予防法が求められている。研究では、34カ国、112の研究に参加した151万8028人のデータを用いて、心血管疾患の発症と死亡に関連する危険因子を調べた
解析の結果、「過体重」「高血圧」「高コレステロール血症」「喫煙」「糖尿病」の五つの危険因子が、女性では発症の57・2%、死亡の22・2%に、男性ではそれぞれ52・6%、19・1%に関連していた。アジア地域に限れば女性でそれぞれ59・2%、34・3%、男性55・6%、43・2%だった。影響は年齢が若いほど大きかった。
これらの因子は、生活習慣の改善、運動などの自己管理や治療により修正が可能なため、心血管疾患の半分以上が予防できることが示唆された。
(メディカルトリビューン=時事)