厚真町の上厚真小学校(清水京子校長)の6年生が17日、社会科・総合的な学習の時間を利用して町役場を訪れ、町職員にインタビューした。5年前の胆振東部地震発災後の行政の対応や今後の対策などについて聞き、災害に強いまちづくりについて考えた。
地方自治と防災教育を同時に進める取り組み。
児童9人がグループに分かれて各部署を回り、避難所運営、自衛隊との連携、仮設住宅、ボランティアの仕事や配置、被災山林など多岐にわたって担当者から聞き取りをした。
総務課の防災担当者は「防災の基本は『自分の命は自分で守る』こと。今回習ったこと、分かったことを家でお父さん、お母さんにも伝えてほしい」と話し、町教育委員会の担当者は「困った時には『困った』と言ってほしい。できないことをやろうとせず、たくさんの人と付き合い、つながりを持って」と呼び掛けた。
山岸歩叶君(12)は、「(震災後に子どもの居場所として町内の広場につくった)ハッピースターランドのことなど、知らなかったことが聞けたし、何のためにやっていたのかが分かったので、紹介していきたい」と話していた。
児童たちは今回の調査を踏まえ、自分たちの視点で求める”まちのリーダー像”を今後の保護者参観で発表する。