血中の総コレステロール値と中性脂肪値の変動が、アルツハイマー病やアルツハイマー病に関連する認知症のリスクを高める可能性があると、米国の研究グループが発表した。
研究グループは、研究開始時点で認知症の診断歴がない60歳以上の米国人1万1571人(平均年齢71歳、女性54%)を対象に、総コレステロールやLDL(悪玉)コレステロール、中性脂肪などの測定値の変動と認知症との関連を調べた。
12・9年(中央値)の追跡期間中に、2473人が認知症を発症。同期間の脂質値の変動幅で五つのグループに分けて解析した。その結果、総コレステロール値の変動幅が最小のグループに比べ、最大グループでは認知症の発症リスクが19%高く、中性脂肪値の変動幅が最小のグループに比べ、最大グループは23%高かった。
(メディカルトリビューン=時事)