【ムンバイ(インド)時事】国際オリンピック委員会(IOC)は13日にインドのムンバイで開いた理事会で、2030年と11年の冬季五輪開催地を同時に決定する案を承認した。本格協議に入る両五輪の開催候補地を月末からの理事会で決め、来年パリで開く総会で正式決定する見通し。
30年招致を断念して34年以降に切り替えた札幌市は、34年も極めて厳しい状況に追い込まれた。
将来開催地委員会の調査で、気候変動の影響により40年までに冬季五輪・パラリンピックを開催できるのは10カ国・地域に限られるとの結果が示された。バッハ会長は記者会見で「気候変動が冬季五輪にもたらす劇的な影響に対処する必要があり、それには多くの時間がかかる」と述べた。
34年大会はソルトレークシティー(米国)が有力視され、スイスも将来の大会招致を検討。30年大会はスウェーデンやフランスも候補となっている。