婚姻色のアブラコ 一本防波堤すっかり秋 サビキ釣りで小サバ大漁

  • 釣り
  • 2023年10月12日
婚姻色に染まった雄のアブラコ(協会提供)
婚姻色に染まった雄のアブラコ(協会提供)
釣り場の注目を集めた良型ヒラメ(同)
釣り場の注目を集めた良型ヒラメ(同)
クーラー釣りが楽しめたサビキのサバ釣り(同)
クーラー釣りが楽しめたサビキのサバ釣り(同)

  土日、祝日に有料開放している苫小牧港・東港の釣り施設・一本防波堤(運営、苫小牧港釣り文化振興協会)は7~9日の3連休、138人が来場した。最近の釣果は季節の端境期の様相だったが、この連休は婚姻色を帯びた待望の良型アブラコ(アイナメ)が姿を見せたほか、サビキ釣りで小サバが大漁となるなど秋らしい釣り場となった。

   秋の産卵期、雄の魚体が黄色や金色の美しい婚姻色に染まるアブラコはこの時期の人気ターゲット。札幌市から来場した親子が9日、胴突き仕掛けの投げ釣りで42センチを釣り上げた。餌はイソメ。海水温の高さからアブラコの産卵に遅れが懸念されていただけに、婚姻色第1号の確認でこれからの岸寄りに期待が膨らむ。

   秋になってサバは20~40センチと小型化しているものの、9日は群れが寄りサビキ仕掛けに針数の魚が付いて歓声が上がった。大漁のポイントは仕掛けの下に付くコマセ籠。この日は籠にアミエビを入れてゆっくりと海に落とすだけで一荷釣りができたという。短時間で60匹以上釣り上げたり、クーラーボックスいっぱいになったためにさおを畳むなど、魚影の濃さが際だった。

   一方、釣期を過ぎたこの時期に上がって話題になったのが57センチのヒラメだ。7日、防波堤の先端に入釣した人がメタルジグで底を丁寧に攻め、2投目で物にしたという。ヒラメの好釣果が続いた今季の釣り場を象徴する一匹となった。

   同防波堤は今月いっぱいで今季の開放を終了する予定。釣果とは別にスタッフがカジカの岸寄りを目視で確認するなど遅れていた秋の魚に動きが出ている。今季の営業終了まで、短期間ながらも大物根魚狙いの釣りが熱くなりそうだ。

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