日常的に飲酒する習慣がある人は、習慣がない人に比べて血圧が高くなりやすく、飲酒量が少なくても血圧が上昇する可能性があると、イタリアと米国の共同研究グループが発表した。
研究グループは、高血圧や心臓病などがない健康な成人を対象に、アルコール摂取と血圧の関係を調べた米国、日本、韓国の研究7件(計1万9548人)のデータを解析。飲酒習慣が血圧に及ぼす影響を検討した。
その結果、最高血圧は飲酒習慣がなかった人に比べ、1日当たりの平均飲酒量(純アルコール換算)が12グラム(ワイングラス1杯相当)の人で1・25mmHg高く、48グラム(同4杯相当)の人では4・90mmHg高かった。同様に、最低血圧も飲酒量が12グラムの人で1・14mmHg高く、48グラムの人では3・10mmHg高かった。
研究グループは「飲酒だけが血圧上昇の原因ではないが、控えた方がよい」としている。
(メディカルトリビューン=時事)