涼やかな海風が吹き抜ける港町の食堂―。そんなコンセプトで5月、イタリアンレストラン「Che Strano」(ケストラーノ)は、苫小牧市内の海の駅ぷらっとみなと市場に開店した。いま同店の山口生シェフ(40)が「押す」のは、来店者の3人に1人は頼むという「ボロネーゼ」(900円)だ。
イタリアントマトと豚ひき肉をふんだんに使用。特にひき肉にこだわり、バジルやセージ、カルダモンなど8種類のハーブを混ぜ込んだ。約100グラムをパスタに絡みやすいようにと細かくつぶし、口の中でとろける食感を楽しめる。
ボロネーゼの軸になるトマトも、開店前に約4時間かけて形がなくなるまでじっくりと煮込む。麺によく絡むソースと、ハーブやチーズが織りなす食欲を誘う芳醇(ほうじゅん)な香りで、店を代表する逸品に仕上がった。
同店はこれまで魚介系のパスタが主力。海鮮が苦手な人も食べられるものを、と8月から提供を始めた。山口シェフは「ブレンドハーブを使ったひき肉がポイント。ぜひ味わってみてほしい」と笑顔を見せる。ひき肉250グラムを載せる総量約1キロの「メガ盛り」(1900円)も用意。大食漢も歓迎している。
苫小牧市港町2の2の5、「海の駅ぷらっとみなと市場」内。営業時間は午前9時~午後4時で水曜日定休。座席は12席。携帯電話070(1402)0555。