琉球王国時代の伝統行事「那覇大綱挽(おおつなひき)」が8日午後、那覇市で開催された。新型コロナウイルスの流行下は中止されたり規模が縮小されたりしたが、4年ぶりに制限のない形で実施された。ギネスブックに「世界一」と認められた大綱を約2万人が東西に分かれて引き、会場周辺には約27万5000人(主催者発表)が詰め掛けた。
大綱は直径1・56メートル、全長200メートルで、総重量は40トンにもなる。280本の手綱を東西に分かれた引き手が「ハーイヤ」の掛け声とともに引き合った。30分にわたる熱戦の結果、東が勝ち、対戦成績は17勝14敗17分けとなった。
隣の南風原町から初めて参加した中村貴さん(35)は「綱の大きさに圧倒された。また参加したい」と笑顔を見せた。大綱は1995年、ギネスブックに「米わらで製作された世界一の綱」と認定された。