自然エネルギーによる発電事業やモビリティーなどを展開するテラスエナジー(東京)は5日、安平町の追分小学校(松尾康校長)で体験型環境教育プログラム「未来×エネルギープロジェクト」の授業を行った。同校の6年生17人が身近にあるものから着想し、未来のエネルギーについて考えた。
同プログラムは、次世代を担う子どもたちに昨今の環境問題やエネルギー問題を考えてもらい、主体的かつ創造的に行動できる人材を育てようと各地で実施。同社は前身のSBエナジー時代から町内で事業を展開してきた縁で、授業を継続している。
児童たちは「2030年、もしもの時に大切な誰かを助ける未来の”0円エネルギー”を探せ!」を題材に、4グループに分かれて校内を探索。太鼓やピアノといった楽器の音や体育館の床の振動を利用し、災害時に対応可能な蓄電機能を備えることなどを提言した。ボールの中に蓄電装置を取り込み、非常時に中から取り出して使用するといったユニークな発表もあった。
福田克太朗君(12)は「校内で何がエネルギーになるのかを考えるのは難しかった。大人になった時に今回考えたことが実現しているか期待している」と話した。
このほか、SDGs(持続可能な開発目標)の「住み続けるまちづくりを」「気候変動に具体的な対策を」についても座学で解説を受けた。