白老町内では各地で9日まで、芸術祭「ルーツ&アーツしらおい2023」が開かれている。今年は、昨年まで同祭の関連企画だった屋外写真展や旧竹浦小校庭を使った照明イベントが町民の手によって継承されていくのを目の当たりにした。
まちの歩みの中から生まれた文化を町民が支えていく。そんな動きが広がっている。
北海道の2022年度観光入込客数調査報告書によると、白老町の入り込み客数は220万人で道内9位。苫小牧市は10位の213万人で、市と比べて10分の1の人口の町ながら、町外から白老に注目が集まっている。
飛生芸術祭の関連では今年、九州の芸術祭関係者が訪れ、連携した取り組みを模索する試みもあった。また例年のことながら1日には白老八幡神社の例大祭で、町内外から過去最多の59チームが出場する迫力のヨサコイ演舞も見られた。
文化は歴史を彩る美しい文様だ。白老で暮らす記者として、町民が織り成す文様を記録していきたい。(半)