会う方によく言われます。「どれが本業ですか?」「なぜ、いろいろやるのですか?」と。
エステサロンで起業し、その周知のためにイベントに参加し、やがて自分で開催するようになりました。仕事とイベントとのバランスが取れてきた頃にコロナ禍で休業し、イベントも中止となりました。収入がなくなって、どうやって暮らしていこうと本当に不安になりました。
コロナ対策の制限緩和で少しずつ生活が元に戻ってきてからも、この先また何かあったら?と不安に思っていたのですが、ご縁があり「配食のふれ愛苫小牧本店」の営業と広報を担当するようになりました。
この仕事の営業先で先日、父がお世話になったケアマネジャーさんとお会いしました。優しく、こちらの思いをくんでくださる方で、本当にお世話になっていたのに、父の転院などで交代され、お話ができなくなっていました。父の死後6年がたった今、ちゃんとお礼を伝えることができて、心が軽くなったような気がします。
両親が亡くなり、一人っ子の私ですが、今、本当に人に恵まれています。いろいろな方に出会い、ご縁がつながり、仕事を頂いたり、仲間ができたり、笑い合えたり、励まし合ったりできるのですから。
父の最期をみとった後に起業し、第一の夢をかなえられたことは、そんな今につながるための一歩だったのかもしれません。何かを始めるには、とても勇気が必要になりますが、踏み出したからこそ見える世界があり、つながる人が増えていきます。
私は今もまだ、夢の途中です。
(イベントプロデューサー・苫小牧)