新生児を裸のまま母親が胸に抱く「カンガルーケア」を低出生体重児や早産児に行うと、生後28日以内の死亡リスクが低下したと、インドの研究グループが発表した。
研究グループは、低出生体重児または早産児を対象に、新生児の死亡リスクなどに及ぼす影響を(1)カンガルーケアと従来ケア(2)カンガルーケアの開始時間(生後24時間以内、以降)で比較した研究31件を統合的に解析した。
その結果、従来ケアを受けた新生児と比べてカンガルーケアを受けた新生児は、生後28日以内の死亡リスクが32%低かった。また、生後24時間以降にカンガルーケアを受けた新生児と比べ、24時間以内に受けた新生児は死亡リスクが23%低かった。
なお、日本のガイドラインでは、低出生体重児へのカンガルーケアは全身状態が落ち着いてから、母子同室を行った上で実施するよう推奨している。
(メディカルトリビューン=時事)