フランス・パリロンシャン競馬場で第102回凱旋(がいせん)門賞(G1、芝2400メートル)のレースが行われた1日夜、安平町の及川秀一郎町長らが町役場総合庁舎でテレビ観戦した。地元ノーザンファーム生産のスルーセブンシーズは終盤の追い上げが及ばず4着になり、日本調教馬の初制覇は実現しなかったが、町職員からは「大健闘」とたたえる声が相次いだ。優勝は1番人気のエースインパクト(フランス)でデビューから無傷の6連勝で世界の頂点に立った。
スルーセブンシーズは今年1月の初富士ステークスで勝利し、3月の中山牝馬ステークスで重賞初制覇。6月の宝塚記念(G1)で2着に入っていた。今回は国内から唯一の参戦とあって、日本中の期待を背負っていた。
町役場では、及川町長をはじめ、田中一省副町長ら職員を合わせた6人がロビーに集まり、世界最高峰レースを見守った。
スルーセブンシーズはレース序盤から中盤にかけて後方に位置し、終盤にかけて一気に上位に迫ったが、一歩届かなかった。及川町長は「後方3番手から4着まで追い上げて『もしかすると』と期待した」と振り返り、「力のある馬の中でも頑張った」というテレビ中継の解説を聞いて「まさにその通りだなと。最後の追い上げはすごかったし、(大舞台での出走経験は)来年につながるのでは」と期待を寄せた。