感染再拡大に備え 市内医療機関でワクチン秋接種開始

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  • 2023年9月30日
苫小牧市内でコロナワクチン秋接種がスタート=30日午前9時すぎ、沖医院

  新型コロナウイルスワクチンの秋接種が30日、苫小牧市内の医療機関でスタートした。市内では初回接種を終えた約13万2000人が対象で、オミクロン株派生型「XBB・1・5」に対応したワクチンを使い、42医療機関の個別接種で展開する。年末年始に向けた感染の再拡大に備えようと、初日から高齢者を中心に接種を受けている。

   沖医院(旭町)では30日午前、予約した高齢者約20人が接種した。この日で7回目の接種という日吉町の北出澄子さん(70)は「接種しないでコロナになったら大変だと思う。周りに迷惑をかけたくないので今回も打った」と話していた。

   市医師会長でもある沖一郎院長は「発熱で訪れる患者も多く、コロナはまだまだ油断できない」と強調。自身も接種を受けて「今回が最後の公的接種。ぜひ受けてほしい」と呼び掛けていた。

   国は5月8日にコロナを「5類」に移行したが、ワクチンを無料で打てる「臨時接種」は来年3月末まで延長し、20日に全国で「秋接種」をスタート。5~8月の「春接種」は65歳以上や基礎疾患がある人、医療従事者ら限定だったが、「秋接種」の対象は初回接種を終えた全年代。

   市は20日から10月末まで順次、対象者に接種券を配っている。配送第1弾は20~22日、春接種を終えた65歳以上など約1万人に送った。接種間隔は前回接種から3カ月以上で、対象者は「茶色」の接種券を受け取り次第、医療機関に予約できる。

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