JR苫小牧駅とぷらっとみなと市場を巡回する電気自動車の自動運転バスに乗ってみた。事前に設定したルートを、ハンドルを操作することなく時速20キロでゆっくり走行する。定員は11人。運転手はいないが、その時は監視や操作のためのオペレーターが2人乗車していて、残り9席は満席。シートベルトを締め、立ったままの乗車は認められないという。
職場近くの市民活動センターから苫小牧駅までの8分間。途中、ツルハドラッグ苫小牧王子店を経由した。停留所が駐車場内にあり、段差に差し掛かるとゴットンと揺れたが、それ以外はスムーズで、スピードも思ったより速く感じた。
市が地域公共交通計画に位置付けた「新たなモビリティサービスの導入に関する調査研究」の一環で20日から実証実験が行われている。マイカーのない自分にとって、ぷらっとみなと市場は行きたくてもなかなか行けない場所の一つ。10月15日までの実験期間中にぜひ乗って行ってみたい。10人だと乗れない場合もあるのではと心配だが、中心部の空洞化対策や公共交通の在り方を考える参考にもなると思う。車がなくても、年を取っても暮らせるまちづくりに公共交通は欠かせない。実用化への課題は多いが、実験の第一歩を歓迎したい。(吉)