むかわ町で約1カ月にわたって行われた地域おこし協力隊インターンシップ「ムカワカレッジ」の第2期生受け入れ事業が24日までに終了した。東京や札幌市、秋田県の計5大学から9人が参加し、地元高校生との交流やイベント運営に携わるなどしてまちの盛り上げに一役買った。
同インターンシップは、地域おこし協力隊の活動を実際に体験する制度として総務省が2021年度に創設、むかわ町は昨年度からスタートさせた。都市部の学生らを2週間~3カ月間受け入れ、町の事業などに携わってもらうことで関係人口創出や将来の再来町につなげる。
今年2~3月に1期生3人が活動し、2期生は1期からの継続を含めて9人。8月下旬から順次、町内入りし約1カ月間、民間事業者や高校生と交流したほか、アートやグルメのイベントを通じてまちづくりについて考えた。
アートイベント「恐竜リベンジャーズ2023inむかわ」(16~18日、むかわ四季の館)では、学生主体のオリジナルブースを展開。町の化石や道内の特産品について学びながら駒を進めるすごろくゲームを子ども向けに1日限定で企画・運営し、小学生を中心に約150人が足を運んだ。都内の芝浦工業大学2年の片山優さん(19)は「リピートしてくれる子どもたちが多く、来年も開催を望む声が聞かれた。機会があれば、改良して同じようなことができれば」と手応えを語った。
このほか民間とのワークショップでは、高校生の提言と学生自身のやりたいことの実現可能性を考えたほか、町への期待や課題、ムカワカレッジの今後について意見を出し合った。町総合政策課の担当者は「学生がまちづくりに関わってくれたことがうれしい。各大学に戻っても、引き続きむかわに関心を持ってくれたら」と期待した。