1990~2019年の30年間で、糖尿病を発症する子ども(0~14歳)が世界的に増加したことが分かったと、中国の研究グループが発表した。
研究グループは、大規模健康調査「世界の疫病負担研究(GBD)」のデータのうち、144万9897人の子どもの情報を用い、204カ国・地域における糖尿病発生率や死亡率などを調べた。
その結果、19年に糖尿病を発症した子どもは22万7580人で、30年間に人口10万人当たり9・31人から11・61人に増えていた。一方、子どもの糖尿病に関連した死亡は人口10万人当たり0・38人から0・28人に減っていた。
19年のデータを国・地域別に見ると、子どもの糖尿病発症が最も多かったのはフィンランド(人口10万人当たり31・60人)で、糖尿病関連の死亡が最も多かったのはバングラデシュ(人口10万人当たり1・16人)だった。
(メディカルトリビューン=時事)