白老町の地域おこし協力隊員で移動書店「またたび文庫」を営む羽地夕夏さん(25)は10月15日、町本町のしらおい創造空間「蔵」で記録映画「いただきます2 ここは、発酵の楽園」の上映会と地域食材を扱うマルシェを開く。
映画はこれからの農業の在り方を問い掛ける81分間のドキュメンタリーで、オオタヴィン監督、2020年公開作品。
微生物の発酵力を借りて作物を育てる有機農業者の現場に密着した。登場するのは、長崎県佐世保市を拠点に野菜作りに取り組む吉田俊道さん、青森県弘前市で化学肥料と農薬を使わずにリンゴを育てる木村秋則さん、山形県高畠町で有機米を栽培し、和法薬膳研究所を主宰する菊地良一さん。子どもたちが発酵してふかふかになった土からニンジンを引き抜き、「おいしい、おいしい」とかじり付く場面などが映し出される。
ナレーションは女優の小雪さん、エンディングテーマは故坂本龍一さんの娘の坂本美雨さんらが手掛けた。
上映会は午前10時と午後1時半の2回。定員は各回40人。上映のほか、白老町内初の認可外保育施設「5kan.(ごかん)」を展開する山崎翔子さん(30)のミニトークショー、季節の野菜を使ったみそ汁の提供、野菜や加工食品を扱う町内や近郊の事業者によるマルシェも展開する。
チケットは大人1500円、中高生500円、小学生以下無料。いずれも、みそ汁付き。申し込みは羽地さん メール(matatabibunko@gmail.com)か同文庫の公式インスタグラム(@matatabibunko_hon)のダイレクトメッセージへ。
問い合わせも羽地さん 携帯電話090(2836)4671。