小学生の時は今のような少年団ではなく、学校単位で野球部があった。大会も学校対抗で行われていた。対象は5、6年生。当時はスポーツの選択肢が少なかったこともあって大半が野球部に。部員数は50人を超えた。
5年生になって初めての練習日、希望ポジションには5人くらいずつ集まった。5年生は全員打撃練習をさせてもらったが、ノックを含めるとあっという間に練習時間が終わった。
練習は学年ごとに分けて行われ、6年生は試合に出る選手が中心。ベンチに入らないとほとんどノックも受けられない状況になり、秋には練習に出て来なくなった子もいた。今考えると問題にもなりそうな環境だった。
先日、苫小牧市内で4年生以下の大会が行われた。普段は6、5年生の下でボールボーイやコーチャーしか出番がなく、大会に出ている選手はわずか。そんな4年生以下がグラウンドを元気に駆け回った。塁間やバッテリー間は短く、DH制などの特別ルールも設けられ、やや緊張した面持ちながら試合を楽しむ選手の笑顔があった。ガチガチになりながら鮮やかに送りバントを決める選手もいて、上級生や保護者の応援も熱を帯びた。実戦経験は上達の大きな力になる。 (高)