厚真中学校(北尾稔校長)で22日、学校祭が行われ、学年ごとの演劇や生徒会企画のパフォーマンスで練習の成果を披露した。コロナ禍以降、見合わせていた合唱も復活した。恒例の壁新聞は幅広い情報を掲載し、読み手の関心を高めた。
2年生の演劇では、挫折して自殺を考える主人公と「あの世」にいる人たちとのやりとりを通して、命の大切さを訴えた。主人公を演じた桜井南実さん(13)は「昨年(の演劇に)心残りがあって、もう一度主人公に挑戦したいと臨んだ。声の張りなど反省を生かしていい演技ができた」と笑顔を見せ、「人前に出ると緊張したり、思い通りにならなかったりするが、そういう時に堂々と立つためのいい経験になった」と話した。
3年生は交通事故で幽霊になった少年が、幽霊を見ることができる別の少年の協力を得て、ばらばらになりかけた家族やクラスメートをつなぎ合わせていく姿を描いた。生徒たちの迫真の演技や感動的な場面が見る人を魅了した。
壁新聞は、ふるさと学習やアイヌ民族、ヒグマなど地元のホットな話題をはじめ、脱炭素や環境といった社会問題にも踏み込んだ。
町内ではこのほか、小学校2校が10月に学習発表会を予定している。