父「取りあえずきょう病院行っていろいろとやったら…アレ何て言うんだ」
長男「え?」
父「半月板(手術)だとか部分的にやっても良くならんと思うから○%×$☆#▲の方がいいよってことで(中略)そういうような中身で話をしてきたのさ」
江別市の70代の母が膝の痛みを訴え、札幌の医師に診てもらった日。苫小牧の長男からの電話に出た父の説明は少々分かりにくく、母本人と交代してもらう。
母「あの~アレだって。ほとんどね関節が真っすぐになっているんだってさ。隙間空いている所あるしょ。そこをね、何ていうの…うまくやってくれるみたいなんだよね(中略)なるべく歩けるように。でも関節は人工のを入れないとならないんだ。自分のじゃなくて」
長男「え~!!」
「そういうことだから後はこっちでいろいろと。お父さんに頼んでアレしてもらうから」。そう言って電話を切ろうとする母を制し、長男が放った言葉は「アレだわ、そっち行って詳しく聴くけど無理したらアレだからね」。母の人工関節手術は無事終わり、退院に向けた懸命のリハビリが続く。阪神タイガースリーグ優勝で話題の「アレ」を日常語とする家族の小話。ちなみに父はG党。(輝)