安平町の及川秀一郎町長は21日、追分地区にある追分小学校と追分中学校について、将来的に小中一貫の義務教育学校にする考えを明らかにした。詳細な開校時期は明言しなかったが、追分中の現校舎が築20年を迎える2032年までを目標にしており、「今は(小中一貫の)早来学園が話題としても先行しているが、追分地区でも同じ教育環境をつくりたい」と述べた。
同日の町議会定例会で、箱崎英輔氏の一般質問に答えた。
今年4月1日時点で追分小は109人、追分中は56人が在籍し、18年度から施設分離型の小中一貫教育を他に先駆けて導入している。胆振東部地震の際には、追分小の周辺地域に避難指示が出されたため、同小児童が追分中の校舎で授業を受けたこともあった。
町教委によると、追分小の校舎は築40年以上で老朽化が進んでいるのに対し、追分中は12年に建て直しており、同中学校を増築改修する形で一体型の校舎にする構想。おいわけ子ども園、追分高校も隣接していることから、及川町長は「一帯が教育ゾーンとして成り立っており、さらに充実させることができる」と説明した。
町教委では改修に先立ち来年度以降、施設備品を用意する考え。「早来学園同様のものを追分地区の学校にも整えていく」と話している。