動画サイトで俳優らを繰り返し脅迫したとして、暴力行為法違反（常習的脅迫）と証人威迫などの罪に問われた前参院議員のガーシー（本名・東谷義和）被告（51）について、東京地裁は21日付で、保釈を認める決定をした。保釈保証金3000万円が即日納付され、同被告は勾留先の東京拘置所（東京都葛飾区）から保釈された。

　東谷被告の身柄拘束が解かれたのは6月の逮捕以来、約3カ月半ぶり。Tシャツ、短パンにサンダル姿で、建物から出ると、詰め掛けた報道陣の方を向いて10秒ほど頭を下げた。その後、迎えの黒いバンに乗り、拘置所を後にした。

　弁護人が19日の初公判後に4回目の保釈請求をしていた。東谷被告は初公判で「起訴状にある発言をしたことに間違いない」と述べ、被害者に謝罪。弁護人は「常習的」とされた点については争う姿勢を示し、そのほかは認めるとした。

　起訴状によると、東谷被告は昨年2～8月ごろ、ユーチューブ動画で俳優らを「とことんやってきたことをさらします」などと脅迫。うち2人に対し今年2月、刑事告訴を取り下げさせようと脅したとされる。