日が短くなった。きのうから彼岸入り。気が付けば、空を見上げると雲の形が変わっている。札幌のビル街に吹く風も随分涼しくなった。猛暑だった夏がようやく過ぎ去り、一気に秋がやって来た。
そんな季節。海の向こうで激闘が続く。ラグビーの世界一を決めるワールドカップ(W杯)。4年前に世界を驚かせたジェイミー・ジャパン。2大会連続でベスト8進出を狙い、フランスを舞台に桜戦士たちが予選プールで奮闘している。
前回準優勝のイングランド戦は、勝運に見放された。イングランドのパスワークが乱れ、捕球し損なったボールが別の選手の頭を直撃。前に落ちたボールを後方にいた選手がトライ。珍しい「ヘディング・アシスト」で勝負が決まった。空中戦はほぼ互角で、それまで1点差の大接戦だっただけに悔やまれる。
日本が入るプールDは、本命不在だが難敵ぞろいの激戦プールだ。イングランドとアルゼンチンが、8強入りに立ちはだかる。ジェイミー・ジャパンは毎試合攻撃プランを変え、変幻自在に戦うチーム。29日に強敵サモア、10月8日に格上アルゼンチン戦が控える。再びジャイアントキリング(番狂わせ)を演じて世界を驚かせるか。次戦のキックオフは午前4時。眠れない夜が続く。 (広)