先週の朝6時すぎ、苫小牧港・西港の漁港区でサビキ釣りをしていた記者の背後から、「おはようございます」という元気で明るい声がした。振り返ると、朝日がまぶしくて顔がよく見えない。立ち上がって、手をかざした。にこやかな笑顔を見せている若い女性2人組と分かった。
南防波堤の灯台の所で釣りをしていたという。二人っきりで? と思わず聞いてしまった。「4人で札幌から来たんです。午前2時からやってました」。それで納得がいった。撤収するらしい。「漁師さんが船からホッキを投げてくれましたし、釣りはとっても楽しかったです」
声を弾ませた女性たちの後から若い男性2人が荷物を運んできた。「アナゴが2匹と、サバが釣れました」と釣果を見せてくれた。「マルトマ食堂に行って朝ご飯を食べます」。それはいいね、とすがすがしい4人を見送った。(M)