各管内の森林組合幹部職員で構成する道内森林組合幹部職員会による2023年度現地研修会が19日、むかわ、厚真の両町で行われた。33組合58人が参加し、むかわ町穂別地区にある製材工場や胆振東部地震で被災した厚真町内の山林を見学した。
研修会に先立ち、同会の白木考行会長(網走地区)は「震災から5年がたち、記憶が薄れてきていると思う。被災地の現場を見ることで今後の復旧を応援していきたい」とあいさつ。
一行は、むかわ町穂別和泉で昨年3月に稼働を開始した製材工場内を見学し、ロボットツイン本機やツインオートテーブル、横切機の機能などを確認した。この後、被災した厚真町東和地区の復旧地に移動し、現況を目の当たりにした。
苫小牧広域森林組合の小坂利政組合長は「胆振東部地震で(管轄する厚真、安平、むかわ3町の)約4300ヘクタールの森林が被災したが、民有林の復旧は直近で7%程度とまだまだ時間がかかる。これからも限りない支援、協力を頂くとともに、組合としても森林の発展に貢献していきたい」と結束を呼び掛けた。